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2009/02/14 (Sat)
「だーれだ」
突然塞がれた視界と共に降ってきた声は、グラウンドを走っているはずの英二のものだった。
「菊丸…。確か俺は、グラウンドを走って来いと言ったはずだが?」
英二の自由奔放な性格はよく知っていたが、それを野放しにしておくと図に乗ってサボり兼ねない。
手塚はため息をつきながらぼやく。だが後輩達と違い、同学年の知った仲である菊丸には通じない。
「まあまあ。それより早く答えてよっ、だーれだ」
「誰っておまえ…?」
はやくーと急かす声に呆れながらも、手塚は口を開こうとして、再び口を閉じてしまった。
「あれあれー? どったの?」
菊丸の声が前からする事に気がついたからだ。
それなのに、手塚の目隠しはまだ外されないままだ。
「……もしかして、不二か?」
「ありゃ。バレちゃった」
照れたような声と共に目隠しを外され、振り返ると苦笑していた。
「お前が珍しいな」
「僕はやめようって言ったんだけどね、一応」
「ほらほらー! 手塚には不二が分かったじゃん」
「だから、それは英二が手塚の前で声出しちゃうちゃうからで……」
二人揃って顔をつきあわせ、ああでもないこうでもないと相談しあっている。
「お前達。俺に仕掛けておいて、堂々と無視するとは良い度胸だ」
なかなか終わらない相談会を見かねて手塚が声を掛けると、二人は飛び上がって振り返った。
「や、ちょっと待って手塚。これは悪気があったんじゃなくてね」
慌てて事情を説明しようとする不二に対し、英二はにやりと笑みを浮かべていた。
「だって、不二が心配してたから……もが!」
「英二!」
不二の手が英二の口を塞いだが、手塚はしっかりとその言葉に興味を持ってしまったようだ。
「不二?」
真っ赤になって視線を逸らした
「ああもうっ、だって君、いっぱいチョコレート貰ってたじゃない!」
「えっ?」
「グラウンド十周、行ってきます!」
「ちょ……」
ちょっと待てと手塚が声にした時は、不二の姿はグラウンドに向かって遠く離れていた。
「なんだったんだ、一体」
「てーづか」
呆然と不二の後ろ姿を見送った手塚に、英二が呆れた声を上げる。
「あんまり鈍いと、不二に嫌われちゃうよーん」
「だから、何だっていうんだ」
「さっき、目隠ししているのが俺じゃなくて不二だって、どうして思ったのさ」
「どうしてって……。お前の声が前からしたからだろう」
「でも、なんで不二だと思った?」
英二の言葉に、手塚は言葉に詰まった。
「あーもう、この石頭っ」
「い、石頭っ…」
英二の遠慮無い言葉に、ずきりとダメージを受けた。
「もうちょっと不二を大事にしてあげないと、誰かに取られちゃうぞー」
「え」
「不二って、女の子だけじゃなくて、男にだってモテるんだよ」
にやりと笑みを浮かべると、英二も不二を追ってグラウンドに舞い戻って行った。
「取られるって…不二はものじゃないだろうが」
手塚の呟きは、口の中でぼそぼそと消えた。
視線をグラウンドに向ければ、追いついた英二とじゃれ合って笑っている不二の姿が目に入った。
それを目にして。ちくりと、胸が痛くなった。
「なんだ、これは」
持てあました感情の名前を、手塚はまだ知らない。
※久しぶりに書いたので、あれこれおかしなところは目をつぶってやってほしく!
☆もちろん、時間を元に戻して欲しいですよ…がっくり。
一歩も家から出てないっていうのに、何もせずにもう夜ですよ!!!
一体これはどういうことなのか!?涙
その間、パソコンにはストライキを何度もされかけたり。それが嫌になって徘徊(…)したサイト様で、うっかり読んでしまった素敵話に遭遇し、不覚にも自信をなくしてしまったり(いつもの事なのに!)
途方にくれて全く別のことをしてみたり、お友達に話を送りつけて感想を聞いてみたり………と、確かに思い返せば、一日が潰れるくらいのことをしていたと、やっとこ気がつきました。
時間は大切にしようよ…めそめそ。
明日はポメラちゃんを片手に家出してこようと思います。
☆アニメのスキップビートが、めっちゃ好きな話で止まっていて、早く放送せいやーとここの所大騒ぎだったのですが。
とうとう我慢が出来ずに、原作を引っ張り出して熟読してしまいました…。
ええ、これがダメなんだって分かっているの。でも止められなかった!
小西さんのお声の蓮様が素敵です…。ラブレスの草灯の声でノックアウトされて以来、小西さんの声に勝てた試しがないっていうのに…!
そしてキョーコちゃんの声を聞く度に、私の中で郁と同化されつつあるのはマズイのではないかと焦ってきた。
☆追加。
気分転換に、現実逃避。
今日はいっぱい気持ちを浮上させてくれためぐさんに、勝手に捧げてみる!
私の独断と偏見により、お花ちゃんずに囲まれる手塚でごめん!
テニプリとBLが平気な方だけ、つづきをどうぞー!
一歩も家から出てないっていうのに、何もせずにもう夜ですよ!!!
一体これはどういうことなのか!?涙
その間、パソコンにはストライキを何度もされかけたり。それが嫌になって徘徊(…)したサイト様で、うっかり読んでしまった素敵話に遭遇し、不覚にも自信をなくしてしまったり(いつもの事なのに!)
途方にくれて全く別のことをしてみたり、お友達に話を送りつけて感想を聞いてみたり………と、確かに思い返せば、一日が潰れるくらいのことをしていたと、やっとこ気がつきました。
時間は大切にしようよ…めそめそ。
明日はポメラちゃんを片手に家出してこようと思います。
☆アニメのスキップビートが、めっちゃ好きな話で止まっていて、早く放送せいやーとここの所大騒ぎだったのですが。
とうとう我慢が出来ずに、原作を引っ張り出して熟読してしまいました…。
ええ、これがダメなんだって分かっているの。でも止められなかった!
小西さんのお声の蓮様が素敵です…。ラブレスの草灯の声でノックアウトされて以来、小西さんの声に勝てた試しがないっていうのに…!
そしてキョーコちゃんの声を聞く度に、私の中で郁と同化されつつあるのはマズイのではないかと焦ってきた。
☆追加。
気分転換に、現実逃避。
今日はいっぱい気持ちを浮上させてくれためぐさんに、勝手に捧げてみる!
私の独断と偏見により、お花ちゃんずに囲まれる手塚でごめん!
テニプリとBLが平気な方だけ、つづきをどうぞー!
「だーれだ」
突然塞がれた視界と共に降ってきた声は、グラウンドを走っているはずの英二のものだった。
「菊丸…。確か俺は、グラウンドを走って来いと言ったはずだが?」
英二の自由奔放な性格はよく知っていたが、それを野放しにしておくと図に乗ってサボり兼ねない。
手塚はため息をつきながらぼやく。だが後輩達と違い、同学年の知った仲である菊丸には通じない。
「まあまあ。それより早く答えてよっ、だーれだ」
「誰っておまえ…?」
はやくーと急かす声に呆れながらも、手塚は口を開こうとして、再び口を閉じてしまった。
「あれあれー? どったの?」
菊丸の声が前からする事に気がついたからだ。
それなのに、手塚の目隠しはまだ外されないままだ。
「……もしかして、不二か?」
「ありゃ。バレちゃった」
照れたような声と共に目隠しを外され、振り返ると苦笑していた。
「お前が珍しいな」
「僕はやめようって言ったんだけどね、一応」
「ほらほらー! 手塚には不二が分かったじゃん」
「だから、それは英二が手塚の前で声出しちゃうちゃうからで……」
二人揃って顔をつきあわせ、ああでもないこうでもないと相談しあっている。
「お前達。俺に仕掛けておいて、堂々と無視するとは良い度胸だ」
なかなか終わらない相談会を見かねて手塚が声を掛けると、二人は飛び上がって振り返った。
「や、ちょっと待って手塚。これは悪気があったんじゃなくてね」
慌てて事情を説明しようとする不二に対し、英二はにやりと笑みを浮かべていた。
「だって、不二が心配してたから……もが!」
「英二!」
不二の手が英二の口を塞いだが、手塚はしっかりとその言葉に興味を持ってしまったようだ。
「不二?」
真っ赤になって視線を逸らした
「ああもうっ、だって君、いっぱいチョコレート貰ってたじゃない!」
「えっ?」
「グラウンド十周、行ってきます!」
「ちょ……」
ちょっと待てと手塚が声にした時は、不二の姿はグラウンドに向かって遠く離れていた。
「なんだったんだ、一体」
「てーづか」
呆然と不二の後ろ姿を見送った手塚に、英二が呆れた声を上げる。
「あんまり鈍いと、不二に嫌われちゃうよーん」
「だから、何だっていうんだ」
「さっき、目隠ししているのが俺じゃなくて不二だって、どうして思ったのさ」
「どうしてって……。お前の声が前からしたからだろう」
「でも、なんで不二だと思った?」
英二の言葉に、手塚は言葉に詰まった。
「あーもう、この石頭っ」
「い、石頭っ…」
英二の遠慮無い言葉に、ずきりとダメージを受けた。
「もうちょっと不二を大事にしてあげないと、誰かに取られちゃうぞー」
「え」
「不二って、女の子だけじゃなくて、男にだってモテるんだよ」
にやりと笑みを浮かべると、英二も不二を追ってグラウンドに舞い戻って行った。
「取られるって…不二はものじゃないだろうが」
手塚の呟きは、口の中でぼそぼそと消えた。
視線をグラウンドに向ければ、追いついた英二とじゃれ合って笑っている不二の姿が目に入った。
それを目にして。ちくりと、胸が痛くなった。
「なんだ、これは」
持てあました感情の名前を、手塚はまだ知らない。
※久しぶりに書いたので、あれこれおかしなところは目をつぶってやってほしく!
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